the idea is realized

The idea is realized

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森で女の子が読書している画像 森で女の子が読書している画像

  1. 25歳の秋。彼はこうして独立を決めた。

    19歳より携帯電話販売業に従事していたこともあり、N(現有限会社マーケット・エンジニア取締役兼IRGホールディングス役員)をはじめとする10代からの友人数名と共に、携帯電話販売事業を展開する有限会社マーケット・エンジニアを設立する。

    彼らの目標は、ドコモショップの運営権を獲得すること。目標達成の猶予期間は24ヶ月。24ヶ月で目標達成できなかった場合は解散を予定していた。

    周りの人たちからは絶対に無理だと言われていた。業界の人たちからは、陰で笑われていただろう。

    でも、誰もが無理だと思うことだからこそ、挑戦する意義がある。25歳の無知な若い彼らの挑戦がスタートした。

  2. 24ヶ月(2年間)は、刻一刻と過ぎていった。気付けばタイムリミットまで数ヶ月。

    途中で仲間全員が会社を辞めたいと、そんな夢物語には付き合えないと言われたりもした。
    でも、ここで諦めるわけにはいかないし、何よりもまだ残り数ヶ月、猶予はある。彼は仲間全員に、信じて欲しいと頭を下げ残ってもらった。

    残ってくれた仲間には、感謝してもしきれないほど心の底から感謝している。と彼は言う。

    そして、運命の24ヶ月目。奇跡が起きた。
    彼らは、誰もが無理だと言ったドコモショップの運営権利を得ることに成功した。

    そう。「思考が現実化」した瞬間だった。

  3. 紆余曲折あったが、ドコモショップ事業は思いのほか順調であった。

    あれから3年。

    人口カバー率100%を超えた携帯業界。
    成長市場から成熟市場へと変化していく。
    今までのような勢いのある成長率は、望めないかもしれない。

    彼はここで、次なる構想を考えることになる。

    一つは、ひとつの事業に専念し、さらに事業を成長させていくという考え方。もう一つは、事業の多角化という考え方。
    ここは色々な経営者の考え方があるが、彼が判断したのは、後者。

    彼の頭の中でホールディングス構想がはじまった。

    そして、その第一歩として株式会社エヌエムコーポレーションを設立
    後輩を通じS(後の株式会社NMC代表兼IRGホールディングス役員)と出逢い、未来に向かい共に歩み始める。

  4. 今になって良く聞かれることがあるという。
    「どうやって人を集めているのですか?」

    ・・・この質問に対する彼の答えは、
    「そういうタイミングの時に、スーッと現れてくれるんですよ。あまり参考にならないかもしれないけれど、今までの人生ほとんどがそうであったから仕方がない」と。

    そんな彼の大好きな言葉がある。

    「The idea is realized 思考は現実化する」

    例えば、飲食店がやりたいと思った時に、飲食経験者やシェフが全然集まらない時があったとする。そういう時は、大したやりたいことではないのだ。
    深くまでイメージしていないからこそ、結果として人は集まらない。

    「思考は現実化する」
    この言葉は、彼の生き様を最も象徴する言葉だ。

    新しい事業をスタートしてから1年が過ぎようとしている。
    次は、ITに触れる事業がしたい
    強く、願っていたのだろう。

    そんな時、スーッとF(株式会社フェリクシード代表兼IRGホールディングス役員)が現れる。Fとは、互いが所属する経営者団体の仲間として出逢う結果になった。

    そして、互いの可能性を拡げることができると確信し、翌年に株式会社フェリクシードを立ち上げることになった。

  5. 着々と事業は進んでいる中で、さらなるチャレンジをすることになる。
    東京進出だ
    各事業が予定通り進んでいる今のうちに、市場を開拓する必要がある。
    北海道での市場を拡げるよりも、ハードルは高いかもしれないが、可能性のある東京での勝負をかけることに舵を切った。

    有限会社マーケット・エンジニア東京営業所開設
    株式会社フェリクシード設立と同時に東京営業所開設

    コネも人脈も何もないところからの立ち上げ。
    だけれども行動しないことには何も始まらない。
    とりあえず訳も分からず、東京の知人のオフィスの一角を借りるところからのスタート。

  6. 毎年何か変化があるのは良いことだと彼は言う。

    数年、広告代理店業を行なっていた株式会社エヌエムコーポレーションの事業を、新設会社の株式会社NMCへと事業譲渡
    この新設会社の代表には、Sが就任。

    ここから事業の幅を広げていこうという戦略だ。

    株式会社エヌエムコーポレーションは、新たな事業を生み出すこととした。

  7. ひょんなことから北海道の離島を活性化するための事業をすることになった。

    何故?

    そこにはちゃんとキッカケがあった。

    数年前にスタッフとして働いていたHが、利尻島の人間のところに嫁ぐことになり寿退社をしていた。夏のシーズンになると子供を連れて、利尻島の特産品であるウニをたっぷり差し入れてくれていた。その度に島には何もなく今後どうなっていくかが分からないということを言っていた。

    そこで利尻島に興味を持ち始めた。

    すぐに現地を訪れ事業計画を作り、離島活性化プロジェクトとしてeコマースの新規事業を立ち上げた。
    そして、札幌を本店として登記していたが、利尻島に本店を移し、利尻島の企業とした。
    島の人には英語表記は難しい・・・ということで、株式会社エヌエムコーポレーションの社名を、漢字の「思縁(しえん)」へ変更した。

    縁もゆかりもなかった利尻島。
    一度も行ったことのない利尻島だったけれども、何か惹かれるものがあったという。

  8. ようやく地盤は整った。

    満を辞して、
    念願のIRGホールディングス株式会社を設立

    社名は、あの言葉が由来だ。
    「The idea is realized 思考は現実化する」

    想い、考えていたことが、どんどんと形になっていく。
    ホールディングス構想は現実のものとなり、勢いを増す。

    そして、彼の、彼らの次なるステージへの挑戦が始まった。

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